登山日記 きれいな風景に出会うための山登り 新緑の妙義山登山 筆頭岩編
登山日記 きれいな風景に出会うための山登り 新緑の妙義山登山 筆頭岩編
2010年5月15日 新緑の妙義山登山 筆頭岩編の模様です。新緑の妙義山登山 金鶏山編はコチラからどうぞ。
8時20分頃、大展望の金鶏山を後にすると、筆頭岩目指し尾根を北上していく。
まずは非常に急峻で滑りやすい斜面をコルまで下る。
登山道ではない為、ほぼ踏跡はなく
歩き易そうな所を探して進んでいくのだが、何度か右往左往する事になる。
「まあ、基本的には尾根を外さなければ大丈夫だろう」 っと適当な感じでアップダウン
途中、スラブ状の滑りやすい岩斜面を慎重にトラバース
当然、残地ロープ・鎖等は無く緊張を強いられる。 ここ、落ちたら多分無傷では済まないだろう・・・
50分ほどで展望の良い岩峰に着きここで休憩、徐々に近づく白雲山が迫力である。
で、ここから30分ほどで到着する岩峰から、目指す筆頭岩がようやく望まれるようになるのだ。
「果たして� �はあの頂に立つ事ができるのだろうか・・・・・・」
10時頃、比較的歩き易い尾根を下ると、いったん明瞭なコルへ着いた。
このまま尾根伝いに上りかえすのか、それともいったん下り尾根を左手から巻くのか、よく分からず
まず尾根を左手から巻く事を選択、ずぶずぶ・ずるずるの急斜面を下っていく。
が、10分ほど下ってみると、このまま尾根を巻けずに山を下りきってしまうような感じがした為
再びコルまで引き返し、尾根伝いに進んでみる。
通行困難な尾根に苦闘しつつも、なんとか峰に到着
前方に筆頭岩が見えるのだが、どうもこのまま尾根どおしで下るのは無理なようである。
やっぱり尾根を左手から巻くのが正解のようだ。
再びコルまで戻り、再度ずぶずぶの急斜面を下ると� ��車道が眼下に見えてくる。
ここから斜面をトラバースするように付いている踏跡があるので、それを辿っていく。
やがて尾根に合流するように上っていくと岩稜帯、ようやく筆頭岩基部に到着した。
取り付き点は、見たところ斜度も緩く、ホールドも豊富なようなので
まあ、いける所まで登ってみる事にして、準備に取り掛かる。
ハーネス・ヘルメット・クライミングシューズを装着
セルフビレイとして、スリングにカラビナを付け、ハーネスに結びつける。
3ピッチ目の核心部には古い鎖が残地してあるようなので
「最悪そこでセルフビレイを掛けられるだろう」 っと目論んでの事だ。
よし、準備万端!? 10時50分頃、筆頭岩1ピッチ目に取り付く。
高度感も感じずに、ホールド豊富な緩い岩稜をグングン進むと、あっけなく1ピッチ目終了
グリップの効くクライミングシューズが頼りになる。
ようやく2ピッチ目から、顕著に切り立った細岩稜(リブ)となるようで
ここから本格的なロッククライミングとなる。 さあ、心してかからねば!!
逆層気味のスラブなのだが、取り付いてみると思ったより斜度も緩く登りやすい。
ほぼ足だけでグングン登りいったん平坦になると、幅1m位の激しく切れ落ちた尾根を中腰で通過
案外あっけなく2ピッチ目も終了。
そしていよいよ核心の3ピッチ目に取り付く。
一登り越えるごとに、クライムダウンの可否を見極めながら、ルートファインディング
緊張の中、ほぼ垂直の岩壁を攀じ登っていく。
岩の真ん中に、いつ設置したか分からない錆びた鎖がぶら下がっているのだが
止むを得ない場合以外では体重を預ける気にはなれない。
が、わりとしっかりしているガバホールドが多く、手掛かりに困る事はない。
半ばほどで核心部があるのだが、右手から足をハイステップ気味に上げクリアー
ここで筆頭岩登攀の成功を確信する。
やがて傾斜も緩み、更に尾根を少し歩くと11時5分、筆頭岩に立つ僕が居た。
ぃよっっし! 日常生活では味わう事のできない充実感が僕を包む。
展望も申し分なく、眼前に聳える表妙義山が圧倒的である。
歩いてきた金鶏山尾根も望まれ、感慨深いものがある。 暫し風景に浸り、のんびり休憩する。
12時頃まで筆頭岩でゆっくり過ごすと、さあ、いよいよクライムダウン(下り)だ。
僕、わりとクライムダウンは得意な方だが、フリーソロという事もあり緊張感が高まる。
鎖のぶら下がった核心部までくると、念のため鎖にセルフビレイをかけ
少し降りては掛け直し、また少し降りては掛け直しを繰り返し、上ったルートどおりに下っていく。
なんとか3ピッチ目を通過してしまうと、ホッと一息、 この先は恐怖もなくグングンとクライムダウンで
12時15分頃、筆頭岩基部の取り付き点まで戻った。
無事でよかった〜〜〜〜・・・・・・・
ここでトレッキングシューズに履き替えると、下山を開始する。
調べたところでは、下山口は表妙義山登山道にある「一本杉」という辺りのようなのだが
ルートがよく分からずグダグダな状態、使用がないので下に見えている車道を目指し急斜面を降りる。
最後、法面に吹き付けたコンクリートをズルズルと下りると、ようやく車道に降りた。
こんな場当たり的な下山の仕方は初めてである。
あとは車道「妙義紅葉ライン」を30分ほど歩くと1時頃、見晴らし駐車場に戻ったのだった。
新緑と澄んだ空気に恵まれ、素晴らしい展望と緊張感・充実感を味わった楽しい登山となった。
え〜〜・・・ 僕に言われたくないとは思いますが
金鶏山・筆頭岩は登山禁止です。 また筆頭岩をフリーソロで登るのは危険です。
そこのところ、くれぐれも・・・
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